【税理士監修】四国・中国の建設業一人親方必見!確定申告で損しない経費控除ガイド
建設業で一人親方として活動されている皆さま、確定申告の時期が近づいてきました。
「本当に全ての経費を控除できているだろうか?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
実は、多くの一人親方が知らずに損をしている控除可能な経費があります。適切に申告すれば、数万円〜数十万円の節税につながることもあります。
当会では四国・中国地方を中心に活動する税理士が、建設業一人親方向けに確定申告・経費控除のノウハウをお届けします。
今回は「作業着の購入費」「現場への移動費」などの基本的なものから、「スマートフォンの利用料」「自宅の一部を事務所として使う場合の経費計上」まで、意外と知られていない控除項目を詳しく解説します。
1.【税理士監修】一人親方が見落としがちな控除可能経費TOP10
確定申告は事業を継続するための大切な業務ですが、実は多くの経費が控除対象になることをご存知でしょうか。
正しく経費を計上することで、納税額を大きく減らすことが可能です。
ここでは税理士が厳選した、一人親方が見落としがちな控除可能な経費TOP10をご紹介します。
- 車両関連費用:事業で使用する車の燃料費・修理費・駐車場代・保険料など。プライベートと兼用の場合は、使用割合で按分が必要です。
- 通信費:電話代・インターネット料金・切手代など。自宅兼事務所の場合は、事業使用割合を明確にしておきましょう。
- 作業着・安全装備品:ヘルメット・安全靴・作業服など、現場でのみ使用するものは全額経費にできます。
- 資格・講習費用:技能講習・資格更新費用・安全教育費なども経費として認められます。
- 保険料:労災特別加入保険料や事業用損害保険料も対象です。
- 交際費・会食費:取引先との打ち合わせやお歳暮・お中元なども、記録を残しておけば経費計上可能です。
- 事務用品・工具:文房具や工具などの備品も経費に。高額な工具は減価償却の対象となる場合もあります。
- 青色申告特別控除:電子申告で最大65万円の控除が受けられます。複式簿記での記帳を忘れずに。
- 小規模企業共済等掛金控除:共済掛金は全額所得控除になります。節税しながら将来の備えにも。
- ホームオフィス費用:自宅を事務所として使う場合、家賃・光熱費・固定資産税の一部を経費にできます。
これらの経費を正しく把握し、申告することで税負担を適正化できます。
領収書の保管や業務記録をしっかり残しておくことが、税務調査時の大きな助けになります。
2.確定申告の裏ワザ:一人親方が知らないと損する経費控除の完全ガイド
一人親方の多くが見落としがちな経費を上手に申告することで、**数万円〜数十万円の節税**が可能になります。
たとえば、仕事専用の作業着や安全靴・ヘルメットなどは全額経費計上できます。レシートを保管し、年度ごとに整理しておきましょう。
車両関連費用も見逃せません。燃料費だけでなく、車検・修理費・保険料・駐車場代も事業使用割合に応じて経費になります。使用記録(日誌)を残すのがポイントです。
通信費(携帯・ネット)も事業使用分をしっかり計上しましょう。
また、資格講習・専門書籍・勉強会参加費などスキルアップ関連費用も経費として認められます。
さらに「小規模企業共済」や「iDeCo」への掛金は全額所得控除の対象です。税金を減らしながら老後資金も準備できる、まさに一石二鳥の制度です。
医療費控除・社会保険料控除なども忘れずに。特に国民健康保険・国民年金は自動控除されないため、申告書に自分で記入する必要があります。
確定申告は義務ではなく「合法的な節税のチャンス」です。
領収書・請求書を日々整理しておくことで、スムーズな申告ができます。
3.税理士が語る!一人親方が見逃しがちな控除項目と地域特例
四国・中国地方では、建設需要が波によって変動するため、収入の上下が大きい一人親方も多いです。
その中で重要なのが「経費控除をどこまで正しく活用できるか」です。
「
小規模企業共済等掛金控除」や「青色申告特別控除」は、特に節税効果が高くおすすめです。
正確な帳簿付けと電子申告によって、最大65万円〜75万円の控除も可能です。
また、災害に備えた設備投資や省エネ機器導入に関する補助金・特例措置が、愛媛・広島・岡山・高知などの自治体で設けられています。
こうした地域特例を活用することで、より効果的な節税・資金繰りが実現します。
消費税の課税事業者選択による還付も検討しましょう。
仕入れや工具の購入時に支払った消費税が戻るケースもあります。
税務署の無料相談や地元の税理士相談窓口を活用し、自分の事業に合った節税方法を確認することをおすすめします。
正しい知識と準備が、事業と家計を守る最大の武器です。
次の確定申告では、控除を漏れなく活用して、手取りを最大化しましょう。